手遅れになる前に気づいてあげたい…
〜健診の重要性〜


ミニ検診所は、ドッグフューチャーの施設内に毎週オープンしている検診所です。ドッグフューチャーが提携している「パーク動物病院」の院長である、古江先生が検診を担当しています。

パーク動物医療センター 院長 古江 正人

飼い主の皆様へ

言葉の話せない動物たちにとって、体の不調を訴えることは簡単な事ではありません。

私が日々診療をしていると、昨日まで元気だったのに急に調子が悪くなったと駆け込んでくる飼い主さんも少なくありません。そして実際に検査をしてみると、病気によっては、急激に悪化していたのではなく、ゆっくりと病状が進行し現在に至っている場合も多々あります。

こんなとき、ほとんどの飼い主さんは気付いてあげられなかった自分を責めます。

「もっと早く気付いてあげられていたら…」と。

しかしながら、毎日一緒に生活している中で、少しずつ変化していく動物の異常に間違いなく気付くことができる飼い主さんがどれほどいるでしょうか?

常に一緒にいるからこそ逆に気付けない、そんなこともあると思います。

動物が病気にかかるという事は珍しいことではありませんし、仕方のないことです。だからこそ、定期的な健康診断が役に立ちます。

定期的に健康診断を受けることで、病気を初期の段階で見つけ、症状のないうちに対処できます。これが最も大切なことだと思います。

個体によっても異なりますが、大まかに犬や猫は人間の5倍のスピードで年をとると言われています。ですので、年に2回の健康診断が理想的です。

しかしながら、どれくらいの飼い主さんが年に2回の定期的な健康診断を受けているか…残念ながら、それほど多いとは思えません。

このたび、予約制ではありますが、本格的な健康診断だけの出張所をDOG FUTURE の施設内に設けることができました。

健康診断の検査データは当院のカルテともリンクしていますし、もちろん検査データは飼い主さんにお渡ししますから、かかりつけの動物病院の先生に相談することもできます。

とにかく、病気の早期発見、早期治療がなにより大切です。

「健康診断を受けさせてあげたいけど、病院に行くのは気が引ける。」「ホテルや保育園に預けている間にしっかりした健康診断を受けてみたい。」そんな気軽な考えからでも構いません。

まず、試しに健康診断を受けることで、定期健診の重要性に気付いて飼い主さんの考え方が変わる。それによって、健康に生活できる動物たちが増えてくれる。このような良い循環が生まれたとしたら、私たちにとってこれ以上の喜びはありません。